銀行強盗と既得権益集団
泥棒とは「他人のお金を盗んでいく人」のことを指します。
留守の家に侵入して金目のものを物色すれば「空き巣」ですし、覆面と拳銃を用意して銀行に突入すれば「銀行強盗」です。
うまくいけば泥棒は働かずに多くのお金を手にすることができます。
「泥棒」を職業としている人はこのようにして得たお金を生活の糧としているのでしょう。
しかし当然のことながら、これらはどれも犯罪です。
捕まれば刑務所に入ることになります。
もう一度いいます。
泥棒とは「他人のお金を盗んでいく人」のことをいいます。
「あなたの給料が振り込まれるときに所得税という名目で強制的にお金を盗む。」
「あなたがモノを買うときにはらうお金から消費税という名目で強制的にお金を盗む。」
うまくいけば国は多くのお金を手にすることができます。
「国」を職業としている人はこのようにして得たお金を生活の糧としているのでしょう。
しかし残念ながら、これらはどれも合法なのです。
彼らは捕まることもなく、悠々自適な暮らしをしています。
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もちろん我々が支払っている税金は公共のさまざまなサービスを受けるための料金です。
しかし今、それは本当に適正な価格なのでしょうか。
徴収している本人たちは盗んでいる気は全くないかもしれません。
むしろ国のため、社会のために尽くしているとも思っているでしょう。
しかし、それが適正な価値よりも多く徴収しているのであれば、彼らは「法にのっとって」あなたのお金を盗んでいる、とも言えるのです。
国民が反発しないように少しずつ負担を増やす、という手法
国民の負担は毎年少しずつ、上がり続けています。
しかも国民が実感として気づかないように巧妙に値上げが行われています。
たとえば社会保険料の推移は以下の通りです。
平成15年から15年間で負担が2割から3割に増えることになっています。
ただ、社会保険は半分が会社負担ですので、実際の自己負担は1割から1.5割に増える計算です。
給料が40万円の人は平成15年時点では約2万円の自己負担でしたが、平成30年時点では約3万円になるということです。
社会保険だけを例にあげましたが、所得税や住民税も少しずつ上がっています。
また上げる手法はさまざまです。
税率そのものが変わっていたり、控除額が変わっていたりします。
しかしどの手法も「国の収入を増やす」方向でほぼ一致しています。
民間では不景気が続いていて、利益を出すのにも精一杯なのに、国が召し上げる社会保険や税金の料率だけは右肩上がりなのです。
また、これらの負担率を決めているのは国会議員や官僚です。
国会議員は国民から信託を受けたということを武器として。
官僚は自分が優秀であるということを武器として。
自分達の食いぶち(既得権益)を守るために。
我々庶民はどのように対抗すればよいのでしょうか。
指をくわえて従うしかないのでしょうか。
宝くじ
宝くじの売り上げは約1兆円、当選金として払っているのは半分以下です。
残り4割は収益金として地方自治体に、あとの1割ちょっとは公益法人に流れています。
これら公益法人の理事長ポストは、旧自治省系次官、消防庁長官の指定席なのです。
「慈善事業に」という名目で、天下り法人に売り上げを横流しする手口です。
毎年のように1等賞金を増やし、射幸心をあおっています。
国民の理解不足を利用し、不当にお金を集めています。
典型的な悪質商法です。銀行と国が手を組んだ国家的な詐欺です。
お金を手に入れる側に何か特別な能力があるわけではありません。
そこには「既得権益」という名の「権限」があるだけです。
官僚や天下り役員たちは生活に困ってるわけではありません。
しかし、自分達の老後のお金をせっせと確保しています。
このようなことを想像をすると、生活に困って仕方なく空き巣をしている人が、可哀想に見えてきます。
本当に悪い泥棒は、いったい誰なのでしょう。
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