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人月単価とは 〜 システムエンジニアの値段

 

「人月単価」とは1人月あたりの要員1人の価格を表します。

 

たとえば、入社10年目で技術力もあるAさんの人月単価は100万円、入社2年目のBさんは新人なので人月単価は50万円、といった具合に価格が設定されます。

 

この価格を決めるのはその社員を抱えるシステム開発会社です。自分の会社の社員を1か月いくらで売るのかを事前に決めておくのです。

 

通常はシステム開発会社ごとに独自の単価テーブルを持っていて、人月単価はシステムエンジニアの経験や技術力に比例して高くなります。

 

ただ注意してほしいのは、人月単価は会社間の取引で使われる「値段」であり、社員が会社からもらえる給料ではありません。取引で得た単価から、経理や人事などの間接部門の費用、事務所の家賃やパソコンなどの必要経費、さらには会社の利益などを差っ引いた金額が、社員が手にできる給料となります。

 

ですので、人月単価は100万円なのに給料は30万円しかない、というエンジニアはたくさんおられます。

 

なお、これら人月単価については、「SEの人月単価を考える」というカテゴリで詳しく記載していますので、そちらもご覧ください。

 

人月単価の相場はシステムエンジニアの能力だけでなく、会社の規模や業績、世界の経済情勢によっても大きく変わります。

 

リーマンショックの影響

2007年にサブプライムローン問題が引き金となり、アメリカでの住宅バブルが崩壊し、資産価値の暴落を引き起こしました。

 

これをきっかけとして、アメリカ名門投資銀行リーマン・ブラザーズが破たんに追い込まれました。
これがリーマン・ショックであり、当時のシステムエンジニアの単価にも大きな影響を与えたのです。

 

この時期、実際に私が聞いた話では、数年にわたって毎年5%ずつ単価の値下げを要求された会社もあったそうです。他にも、「一律20%減額」とか、「契約の即打ち切り」と言われたエンジニアもいました。

 

現在では経済情勢は少しずつ回復しているようですが、エンジニアの単価はまだリーマンショック前の状態には戻っていないところも多くあります。

 

また、昨今では「オフショア開発」と言って、プログラミングなどの仕事を人月単価の安い中国やインドへのシフトする会社が多くなってきているため、日本人のエンジニアの単価が上がりにくい傾向もあります。

 

このように、世界の経済情勢によっても人月単価の相場が変わるということを頭に入れておいてください。

 

資本あたりの生産性を理解する

人月単価および個人の力量によって「資本あたりの生産性」は変わってきます。

 

資本あたりの生産性が同じ場合

たとえば、1人月(=20日)の仕事があるとします。

 

ベテランで技術力のあるAさんが作業すると15日で終わらせることができました。
しかし、新人のBさんが作業すると30日もかかってしまいました。

 

同じ1人月の仕事でも、個人の力量によって仕事を完成させることができる時間が異なります。
この場合、「労働者1人あたりの生産性」はAさんのほうがBさんの2倍ということになります。

 

それでは、生産性に合わせて、人月単価を設定すればどうなるでしょうか。

 

たとえば、Aさんの人月単価を100万円、Bさんの人月単価を50万円としてみます。

 

Aさん : 人月単価100万円 × 期間0.75人月(15日) = 75万円
Bさん : 人月単価50万円 × 期間1.5人月(30日) = 75万円

 

上記の例ではどちらも75万円のコストが掛かっています。作業を発注する側からすると、期間にこだわりさえなければ、作業するのはAさんでもBさんでもいいわけです。

 

このように、AさんとBさんの「人月単価」が適正な価格であった場合、「資本1単位あたりの生産性」は変わらないことが分かります。

 

資本あたりの生産性が違う場合

先ほどの例では、AさんとBさんの「資本あたりの生産性」が一致していましたが、全く逆のパターンもあります。

 

Cさんは入社10年目だが技術力もないが、年齢相応の給料を払う必要があるので、単価は100万円。
Dさんは入社2年目ですが、勉強熱心で技術力も高い。でもまだ若いから単価は50万円です。

 

ベテランだが要領の悪いCさんが作業すると30日もかかりました。
新人だが技術力の高いDさんが作業すると15日で終わりました。

 

Cさん : 人月単価100万円×期間1.5人月(30日) = 150万円
Dさん : 人月単価50万円×期間0.75人月(15日) = 37.5万円

 

同じものを作るのに金額にして100万円以上の差が出てしまいました。

 

悲しいことですが、この生産性ではCさんに仕事を頼むことはないでしょう。

 

逆にDさんはこれから長く必要とされる人材になることができます。
また、お客様と上手く交渉できれば単価もすぐに上がっていくでしょう。

 

実際に、システムエンジニアの業界では、技術料がある人に仕事が偏っていく傾向があります。

 

なお、冒頭でも紹介しましたが、これら人月単価については、「SEの人月単価を考える」というカテゴリで詳しく記載していますので、もしよければそちらもご覧ください。

 

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