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人月単価を上げるための3つのポイント

SEの人月単価はどのように決まるのか」でも述べた通り、人月単価を上げるタイミングとしては年に1回の昇給のタイミングがあります。

 

通常は4月に昇給する企業が多いため、1月〜2月にかけて交渉を進めることが多いです。

 

このときに人月単価を上げるためのポイントとしては以下の3つがあります。

 

・これまでの実績をアピールする

 

・今後どれだけプロジェクトに貢献出来るかを示す

 

・押しても駄目な場合は引いてみる

 

それではひとつずつ詳しく見ていきましょう。

 

これまでの実績をアピールする

昇給の時期を迎えるということは、少なくとも1年間はそのプロジェクトに在籍したことになります。ただ最近では、単純に「年に1回の会社の昇給なので」、という理由は通用しなくなりました。

 

単価交渉に際しては、在籍していた期間の実績をアピールしなければなりません。

 

たとえば以下のようなものです。

 

・特に高い技術スキルが求められる○○機能の設計・製造を担当。
 エンドユーザーの評価も高く、プロジェクト成功に貢献できた。

 

・10人のSEを取りまとめる立場の管理者として1年間、業務を完遂。
 大きな進捗遅れや障害などもなく、品質の高い成果物を提供できた。

 

さらに、プロジェクトに関連する資格を取得した場合も単価アップのアピールポイントとなりえます。

 

ただ、その場合

 

・プロジェクトで利用しているソフトウェアのベンダー資格を取得した。

 

だけでは少し物足りません。

 

取得したベンダー資格の知識を生かし、今まで誰も使っていなかった機能を利用することでシステムの処理速度を2倍に高速化し、顧客満足度に大きく貢献できた。

 

このように具体的な数値まで踏み込んでアピール出来れば、相手も納得してもらいやすくなります。

 

今後どれだけプロジェクトに貢献出来るかを示す

システムエンジニアは毎年同じことをしていてはどんどん価値が下がっていきます。常に新しい技術を身につけてプロジェクトに貢献することが求められるのです。

 

そのため、「今までの実績 + 未来の貢献度合い」をアピールする必要があります。

 

たとえば、

 

昨年までは設計メンバーの1人として個別の機能の設計を担当していたが、今年度からは数人のエンジニアを取りまとめるサブリーダーを担当する。

 

設計や製造だけでなく、顧客折衝や上流工程を担当するよう現場SEから求められている。
これまで蓄積した御社システムの知識を生かして、今まで以上にお役に立てると確信している。

 

などです。

 

このように、これからどのように貢献できるかをアピールすることが単価アップにつながります。

 

押しても駄目な場合は引いてみる

システム開発もビジネスですから発注側の予算の都合上、単価アップを諦めなければならない場面もあります。
何度交渉しても単価アップの気配が感じられない場合は、SEの引き上げを示唆するのも1つの手です。

 

もちろん、了承されてしまえば仕事がなくなってしまうリスクはあります。

 

ただ、アピールポイントを丁寧に説明しても、常識的な範囲内の単価アップすら飲んでもらえないのであれば、発注先企業の体質に問題があるということも考えられます。

 

そのような企業に限って、SEを引き上げると伝えると手のひらを返したように交渉のテーブルに乗ってくることも多いです。

 

何度も使える手法ではありませんが、たとえば3年以上も単価を据え置かれている場合は、このような対応も検討してみるのもよいのではないでしょうか。

 

なお、実際に単価交渉をするのは営業を担当している社員であることが多いため、上記のアピール内容を現場のエンジニアと事前にすり合わせしておくことが重要です。

 

優秀なエンジニアであれば現場での評価も高いため、交渉もスムーズに進むことでしょう。

 

■次の記事
単価の値下げ要求がきた場合の対処方法

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