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フリーランス案件獲得の誤解と真実|転職活動中がよく勘違いすること

筆者は19年間のフリーランスSE経歴を持ちますが、この道に入ろうとしている転職活動中の方から「案件獲得ってどうやるんですか?」という質問をよく受けます。正直に言うと、多くの人が大きな勘違いをしているのです。今回は、失敗談を交えながら、フリーランス案件獲得の本当のところをお話しします。

誤解1:「スキルがあれば案件は自動的に来る」の落とし穴

転職活動中の方の多くが、「フリーランスになるなら高いスキルが必要」と考えています。実際には、これは半分正解で半分間違いです。

スキルだけでは案件は来ません。筆者も20代のころ、Javaの高度な技術を持っていながら、案件が少なく苦労した時期がありました。理由は単純で、「自分の存在が誰にも知られていない」からです。

2026年現在、フリーランス案件の獲得ルートは以下の3つが主流です:

  • 既存クライアントからの紹介・継続案件(50〜60%)
  • 案件紹介サイト(CrowdWorks、Lancersなど)(30〜40%)
  • 人脈・SNS・ブログ経由(10〜20%)

つまり、スキルの良さよりも、「どれだけの人にあなたを知ってもらうか」が重要なのです。

誤解2:「案件紹介サイトで見つかれば安泰」の現実

転職活動中の方がよく頼ろうとするのが、案件紹介サイトです。確かに便利ですが、実際には競争が激しくなっています。

2026年現在、CrowdWorksやLancersでSE向けの案件は毎日100件以上登録されていますが、そのうち実際に「案件単価が妥当で、内容が良い」ものは5%以下です。残りは単価が安すぎるか、要件が曖昧か、クライアントの評判が悪いかのいずれかです。

案件紹介サイトの相場(2026年) 実態
Java案件(月額) 30万〜80万円
Python案件(月額) 35万〜100万円
インフラ案件(月額) 40万〜120万円
Web開発案件(月額) 25万〜70万円

ただし、筆者の経験では、サイトに掲載されている単価と「実際に支払われる単価」は異なります。契約後に修正要件が増えたり、納期が前倒しになったりすることが多く、時給換算すると想定より3割以上低くなることも珍しくありません。

誤解3:「単価は経験年数に比例して上がる」という幻想

転職活動中の方から「10年経験すれば、単価は倍になりますよね?」と聞かれます。残念ながら、これは違います。

筆者の体験です。10年目のころ、月額70万円くらいの案件をやっていました。19年目の今も、基本的な相場は月額80万〜120万円程度です。つまり、20年近く経っても単価は2倍未満にしかなっていないのです。

実際には、以下の要因が単価に影響します:

  1. スキルセットの市場需要(古い技術は単価が下がる)
  2. クライアント企業の資金力(スタートアップは安い傾向)
  3. 営業能力(自分を高く売る能力)
  4. 交渉スキル(ほぼ全て)
  5. 人脈(紹介案件は単価が高い傾向)

スキルだけで単価が上がると考えるのは、大きな誤解です。

誤解4:「フリーランスなら好きな案件だけ選べる」の落とし穴

転職活動中の話を聞いていると、「フリーランスになったら、自分が興味のある案件だけやろう」とおっしゃる方が多いです。理想は分かりますが、実際には難しいです。

筆者が経験した最初の5年は、「単価が高い案件」と「自分の興味のある案件」のどちらかを選ぶ状況が続きました。結果、単価が高い案件を優先しました。正直に言うと、興味のない金融システムの保守案件をやっていた時期が長かったです。

2026年現在でも、「好きな案件だけ選ぶ」のは、年収500万円以上を稼いでからの話だと考えています。それまでは「単価」「確実性」「クライアントの評判」の順で案件を選ぶべきです。

誤解5:「転職活動期間中に準備していれば大丈夫」の危険性

転職活動を機に「フリーランスに転向しよう」と考える方がいますが、実際には準備期間が短すぎることが多いです。

筆者がお勧めするフリーランス化の手順は以下の通りです:

  • 1年目:会社員のまま、副業で案件を獲得し始める
  • 2年目:副業の案件が3件以上安定している状態で、フリーランス転向を検討
  • 3年目:フリーランス本格化、人脈作り

転職活動中に「来月からフリーランス」と決めるのは、生活費の貯蓄なし、人脈なし、案件ルートなしの状態で始まることが多く、非常に危険です。筆者も20代のころ、「独立する」と宣言して無職状態になり、最初の3ヶ月は本当に大変でした。

デメリット・注意点も正直に

フリーランスの注意点を、率直にお伝えします:

  • 収入が不安定:月によって案件量が変わり、50万円の月もあれば150万円の月もあります
  • 福利厚生がない:健康保険・年金・失業保険を全て自分で負担します
  • 営業活動が必須:案件獲得に常に神経を使う必要があります
  • 税務申告が複雑:確定申告のコストと手間が結構かかります
  • 孤立感がある:会社のような組織がないため、メンタル面での負荷があります

これらは2026年になっても変わっていません。むしろ、フリーランスの数が増えたため、競争が激しくなっています。

実際に成功する人の特徴

19年の経験から、フリーランスで稼ぐ人の特徴は以下の通りです:

  1. 既存クライアントを大切にする:紹介案件が増えると、自動的に単価が上がります
  2. スキルより営業能力を磨く:実際には、新しい技術より「自分を売るスキル」が重要です
  3. 複数の案件ルートを持つ:一つのサイトに依存しない
  4. 専門性を持つ:「Java全般できます」より「金融システムのJava開発が得意」の方が単価が高い
  5. 継続案件を優先:毎月営業活動をしなくても良い案件を確保する

次のステップ:転職活動中のあなたへ

転職活動中の方がフリーランスを目指すなら、以下の順序をお勧めします:

  1. 今の会社(または次の会社)で、人脈を作る:後々、紹介案件につながります
  2. 副業で小さな案件から始める:CrowdWorksなどで実績を作ります
  3. 3件以上の継続クライアントを確保してから、フリーランス転向を検討
  4. 生活費6ヶ月分の貯蓄を用意してから、独立する

実際には、転職活動とフリーランス化は別の問題です。焦らずに、2年計画でゆっくり準備することをお勧めします。

筆者も最初の失敗があったからこそ、今のスタイルが構築できました。あなたも同じ失敗をせず、着実に進めてください。

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