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フリーランス単価・収入で20代がやりがちな失敗と対策

筆者はフリーランスSEとして19年のキャリアを積んできました。その間、多くの20代SEが同じ失敗を繰り返しているのを目にしてきました。正直に言うと、最初の5年間は大きな失敗を連続してしていたのです。今回は、その失敗談と対策をお伝えします。

20代フリーランスSEが陥る3つの失敗パターン

2026年現在、フリーランスSEの相場は月額50万円~100万円程度が一般的です。しかし20代が実際に受け取る単価はこれより大きく下回ることがほとんどです。筆者が実際に見聞きした失敗パターンをご紹介します。

失敗1:相場観の甘さ

最大の失敗は「相場を知らないまま営業してしまう」ことです。筆者も20代の頃、業界相場が月額60万円であることを知らず、月額35万円で3ヶ月の案件を受けてしまいました。その後、同じクライアントが別のフリーランスSEに月額70万円を提示していることを知ったときの悔しさは今でも覚えています。

実際には、スキルと経験が同じであっても、営業力と交渉スキルで単価は大きく変わります。20代は「仕事をもらえるだけでありがたい」という心理が働きやすく、相場より低い単価を受け入れてしまうのです。

年代別の平均月額単価(2026年)
20代未経験~3年 25万~40万円
20代経験3年以上 40万~60万円
30代経験5年以上 60万~90万円
40代経験10年以上 80万~120万円

この表を見ると、20代で月額50万円以上を取得できれば、実は同世代の上位層にいるということに気づくはずです。逆に30万円前後で受けている場合、大きな損失を被っている可能性があります。

失敗2:営業スキルと人脈構築の怠慢

2番目の失敗は「既存クライアントへの依存」です。筆者も経験しましたが、1社との関係が長くなると、交渉の余地が失われます。相手も「この人は○万円で引き受けてくれる」と思い込むからです。

20代こそ、積極的に人脈を構築し、複数のクライアント候補を持つべき時期です。しかし実際には、既存クライアントの仕事だけで手一杯になり、営業活動をしない若者がほとんどです。その結果、40代で「単価が上げられない体質」が完成してしまうのです。

筆者の失敗から学んだ対策は「毎月、最低2~3社の新規営業を行う」というシンプルなルールです。年間20~30の新規接触を続けると、数年で人脈が広がり、単価交渉の選択肢が生まれます。

失敗3:税務知識不足と手取り額の誤算

最も多くの20代が見落とす失敗が「月額単価と手取り額の区別ができていない」ことです。実際には、フリーランスSEの手取りは以下のように計算されます:

  • 月額単価(例:50万円)
  •  - 請求手数料:10~20%(5~10万円)
  •  - 所得税・住民税:約20%(10万円)
  •  - 社会保険料(国民健康保険・国民年金):約5万円
  •  = 実際の手取り:25~32万円程度

つまり、月額50万円で受けても、実際に銀行口座に入る金額は30万円程度に過ぎません。20代で「月額100万円の案件を取ったら年収1200万円」と単純計算している人がいますが、実際には経費・税金を差し引くと手取りは700万円前後になるのです。

正直に言うと、この事実を知らずに低単価で受けている20代は、実質的には時給1000円程度で働いていることになるケースもあります。これは会社員と変わりません。

具体的な対策:3つのアクション

対策1:市場相場を把握する

2026年現在、以下のサービスで相場を確認できます:

  • クラウドテック、レバテックフリーランス等の求人サイト
  • フリーランス専門の税理士への相談
  • フリーランス同士のコミュニティでの情報交換

筆者のお勧めは「実際にスカウトを受けてみること」です。複数社から提案を受けることで、自分の適正単価が見えてきます。

対策2:単価交渉の準備

相場を知ったら、次は交渉です。「経験年数が浅いから」という理由で値下げを受け入れてはいけません。代わりに、以下の材料を準備します:

  • 過去プロジェクトの成果物・実績書
  • スキル証明書(基本情報技術者、AWS認定等)
  • クライアント企業からの推薦状

これらを武器に「同スキル・同経験の市場相場は月額○万円です」と根拠を示す交渉を行います。クライアント側も価格交渉の根拠があれば納得しやすくなります。

対策3:複数クライアント化と営業スキル習得

1社に依存していると、単価を上げられません。筆者が実践している方法は「メインクライアント(全仕事の60%)+ サブクライアント複数(30%)+ 新規営業時間確保(10%)」という配分です。

20代のうちから営業スキルを身につけることは、長期的キャリアの最大の投資です。実際には、同じスキルレベルのSEでも、営業力の差で50万円の単価差が生まれることは珍しくありません。

20代だからこそ始めるべき習慣

実際には、20代のフリーランスSEは「今後30年のキャリアの基礎を作る時期」です。低単価で甘んじている時間があれば、営業力・人脈・スキルに投資すべきです。

筆者が後悔していることの1つは「もっと早くから積極的に営業をしておけば良かった」という点です。30代に入ってから営業活動を始めても、既に固定クライアント体質が出来上がっていました。

次のステップとして、今月中に以下を実行することをお勧めします:

  1. 自分の現在の月額単価を、市場相場と比較する
  2. 新規クライアント候補を最低3社リストアップする
  3. 手元に残る実質月額を計算し直す

この3つの行動だけで、あなたの人生における手取り年収は数百万円変わる可能性があります。

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