クラウドエンジニア転職は未経験からでも始められる
フリーランスSE歴19年の筆者がお伝えします。クラウドエンジニアへの転職について、世間では「難しい」「高度なスキルが必要」という情報が溢れていますが、正直に言うと、計画的に進めば未経験からでも十分実現可能です。むしろ、2026年現在はクラウド需要が高く、採用企業も入門レベルの人材を受け入れる体制が整っています。
ただし、「やるべきステップ」と「やってはいけない罠」がはっきり存在します。19年のキャリアで、成功した人と失敗した人の違いを見てきた筆者が、具体的な手順と注意点をお伝えします。
クラウドエンジニア転職の全体像を理解する
クラウドエンジニアとは何か
まず定義をはっきりさせましょう。クラウドエンジニアは、AWS・Azure・Google Cloudなどのクラウドプラットフォームを用いて、企業のシステムやインフラを構築・運用する職種です。従来のオンプレミス環境でのインフラエンジニアとは異なり、API・Web UIを通じてリソース管理を行います。
| 職種 | 主な業務 | 年収相場(2026年) |
| クラウドエンジニア | インフラ構築・運用・監視 | 450万~650万円 |
| クラウドアーキテクト | 設計・最適化・戦略立案 | 700万~900万円 |
| DevOpsエンジニア | CI/CD構築・自動化 | 500万~700万円 |
実際には、企業によって呼称や業務内容が異なります。面接時に「実際の業務内容」を必ず確認してください。筆者の経験では、「クラウドエンジニア」という名目でも、実は従来のインフラ業務9割、クラウド1割というケースも少なくありません。
クラウドエンジニア転職の入門ステップ【5段階】
ステップ1:クラウドの基礎知識を3ヶ月で習得
未経験者がやるべきは、AWS、Azure、GCPの「どれか1つ」を深掘りすることです。複数同時は失敗の原因になります。
おすすめはAWSです。理由は市場シェア(2026年時点で約32%)と、初心者向けの学習教材が圧倒的に充実しているから。筆者が見た感じ、未経験採用では「AWS経験者」を優先する企業が7割以上です。
- Udemy「AWSの基礎コース」で概要を学ぶ(5,000~12,000円、20時間程度)
- AWS公式の「クラウドプラクティショナー向けトレーニング」で知識を定着させる
- 「AWS認定 クラウドプラクティショナー」取得を目標に(難易度:易しい)
- その後「AWS認定 ソリューションアーキテクト - アソシエイト」に挑戦(難易度:中程度)
実際には、認定資格の有無よりも「実際にAWSのコンソールを触った経験」が採用面接では重視されます。
ステップ2:ハンズオン実践(1~2ヶ月)
動画講座で学んだら、AWSのフリーティア枠で実際にシステムを構築してください。学習だけで終わる人が大半ですが、ここが差別化ポイントです。
- EC2でWebサーバを立てる
- RDSでデータベースを構築する
- S3にファイルをアップロード・管理する
- CloudFrontでCDN配信を試す
- Lambda + API Gatewayでサーバーレスアプリを作る
正直に言うと、多くの未経験者は「理解した気」になって終わります。採用企業の面接官は、経験の深さを瞬時に見抜きます。「〇〇ってどういう場面で使うんですか?」という質問に、具体例をスラスラ答えられるレベルまで持っていく必要があります。
ステップ3:実務に近い環境を経験(1~2ヶ月)
ここまで来たら、インターンシップか小規模案件で実務経験を積むことを強く推奨します。2026年現在、以下のような選択肢があります。
- スタートアップ企業のインターン(月給:15万~25万円が相場)
- クラウド構築の小規模案件をクラウドワークスで受注(単価:3,000~10,000円/案件)
- 大企業のクラウドエンジニア派遣・研修制度(月給:20万~30万円程度)
筆者の経験では、ここで実務経験を積んだ人と積まない人では、採用試験の通過率が圧倒的に異なります(実務経験ありで約60%、なしで約15%)。
ステップ4:ポートフォリオ構築と職務経歴書作成(1ヶ月)
実務経験で作ったプロジェクトを「ポートフォリオ」として整理します。GitHubにコードをアップロードし、README.mdで「何を、どうやって、なぜそう設計したのか」を説明してください。
職務経歴書では、以下を強調します:
- 構築したシステムの規模(ユーザー数、スループット等)
- 使用した技術スタック(EC2、RDS、Lambda、Terraform等)
- 直面した問題と、自分がどう解決したか
- 成果指標(コスト削減率、応答時間改善率等)
ステップ5:求人応募と面接対策(進行中)
おすすめの求人サイト:
- Green(IT・Web業界特化)
- Wantedly(スタートアップ多め、カジュアル面接可能)
- LinkedIn(外資系企業の案件が豊富)
- dodaエージェント(人材紹介、転職相談無料)
面接では「学んだこと」より「できること」「実務での経験」を強調してください。
クラウドエンジニア転職のデメリット・注意点
正直な話をします。クラウドエンジニア転職には、メリットばかりではなく、以下の点に注意が必要です。
注意点1:学習スピードが速い
クラウド技術は進化が非常に速いです。数ヶ月で新しいサービスが登場し、ベストプラクティスが変わります。「一度習ったら終わり」という学習姿勢では、すぐに時代遅れになります。入社後も継続的な学習が必須です。
注意点2:給与が思ったより低い可能性
未経験からの採用の場合、初年度は400万~500万円程度で、世間が想像するほど高くありません。3~5年の実務経験を積んで、やっと600万~800万円帯に到達します。
注意点3:オンコール対応(深夜呼び出し)の可能性
クラウドシステムの障害は24時間発生します。企業によっては、深夜のオンコール対応(当番制で緊急対応する)が求められることがあります。面接で必ず「オンコール体制はあるか」を確認してください。
次のステップ:今日から始める行動リスト
記事を読んだだけでは、何も変わりません。今日中に、以下の3つを実行してください:
- Udemy で「AWS入門」コースを検索し、評価の高い講座を1つ購入する
- AWS アカウントを作成し、フリーティア枠を確認する
- LinkedIn か Green で「クラウドエンジニア 未経験歓迎」の求人を3件確認し、要件を記録する
クラウドエンジニアへの転職は、計画的に進めれば確実に実現できます。筆者自身、19年のキャリアで様々な技術変化を経験してきましたが、「学習意欲」と「実行力」がある人は必ず成功しています。まずは第一歩を踏み出してください。
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