JavaScript
概要
JavaScriptは、Webブラウザである「Netscape Navigator」をリリースしていた、「Netscape Communications」によって開発されました。
Webブラウザ上で動く言語で、ブラウザの世界でさまざまな処理や動作が可能です。
2000年くらいまではブラウザの種類によっては動かなかったり、セキュリティ上の脆弱性が多数発見されたりしたことで、敬遠される風潮もありました。
しかしブラウザ間の互換性が確立された現在では、「Ajax」という技術でJavaScriptが再び脚光を浴びています。
「Ajax」とは「Asynchronous JavaScript + XML」の略です。
JavaScriptを利用して、WebページをリロードせずにWebサーバとデータをやり取りしてページの内容を書き換えることが出来ます。あの有名な「Google Map」もこの「Ajax」の技術をふんだんに使っています。
ネーミングについて
JavaScriptはJavaと名前が似ていますが、全く異なるプログラミング言語です。
当初は「LiveScript」という名前だったのですが、当時のJava人気に相乗りしようと考えたNetscape Communications社が、「LiveScript」を「JavaScript」という名前に変更したのです。
この似たようなネーミングにより、JavaScriptはまるでJavaの類似バージョンのような印象を与えて、ユーザーに大きな混乱を招きました。
現在でも、JavaとJavaScriptを混同しているユーザーも多く見受けられます。
良いところ
コンパイルが不要なので、書いたソースコードをすぐに動かすことができます。
以前はインタプリタ方式で実行されることが一般的であったため、実行速度はそれほど速くありませんでしたが、現在ではJITコンパイルなどを利用した各種の最適化がなされています。
文法はC言語やJavaに似ていますので、どちらかを勉強した人であれば習得しやすい言語と言えるでしょう。
悪いところ
ブラウザでソースを表示することが出来るため、ソースコードの機密保持が難しく、セキュリティ面に不安があります。
また、ブラウザのバージョンや種類によっては動作しないことがありますので、サポート対象のブラウザの範囲が広い場合は、テストの工数も大きくなる傾向があります。
サンプルコード
JavaScriptで「Hello World」を表示するソースコードです。
<script type="text/javascript">
document.write("Hello, World!");
</script>
サンプルコード解説
JavaScriptは通常、HTMLの中に記載します。
1行目の<script type="text/javascript">から、3行目の</script>の間にJavaScriptのソースコードを書きます。
2行目のdocument.write()関数で「Hello, World!」をWebページ上に表示しています。
ちなみに、ダイアログとして表示する場合は以下のように記述します。
alert("Hello, world!");
実行方法
上記のサンプルコードを「hello.html」という名前で保存します。
hello.htmlをダブルクリックするとブラウザ上に「Hello, World!」が表示されます。

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