未経験者歓迎!知識ゼロからシステムエンジニアを目指す

システム開発の難しさ その4

「システム開発の難しさ その3」からの続き

 


顧客が説明した
要件

プロジェクト
リーダーの理解

アナリストの設計

プログラマの
コード

営業の表現、約束

プロジェクトの
書類

実際の運用

顧客への請求金額

得られたサポート

顧客が本当に
必要だったもの

 

出典:ニコニコ動画 顧客が本当に必要だったもの

 

得られたサポート

 

切り株だけが存在しています。あるいは、ブランコが設置された木が根本から切り倒されてしまった状態にも見えます。

 

「実際の運用」にあたって、顧客からの「ロープに腕だけでぶら下がるのは余りにも辛いので、とりあえずは『腰掛けて』楽になりたい」という要望に、サポート担当者が場当たり的に対処した結果でしょうか。

 

このように、システムの存在を根幹から台なしにするような不適切なサポートが行われることは、よく、いや、たまにあるようです。

 

もしくは、顧客が実際に受けることのできたサポートの質や量・期間がこの程度のものだったということを表現しているのかもしれません。
もっと最悪の場合は、「サポートの打ち切り」「システム運用自体の打ち切り・凍結・放置」という事態とも受け取ることができます。

 

どちらにせよ、やはり「顧客の要件」「営業の約束」「実際の運用」などとは隔絶した対応です。

 

そしてこれらに費やした費用は一切帰ってこないのです。

 

顧客が本当に必要だったもの

 

タイヤをぶら下げたブランコです。

 

本物のブランコほどではないですが、木にぶら下がって(腕に負担をかけず体重を預けた状態で)揺れて遊ぶという本来の要求を十分に満たす機能を持った遊具が、顧客が本当に必要だったものでした。

 

おまけに本物のブランコよりも安上がりな実現方法です。もちろん材料のタイヤも新品である必要はありません。

 

顧客には見えていなかった、もしくはビジョンがあっても説明が足りなかったために遠ざかってしまった理想的な製品像です。

 

ひょっとしたら関係者全員が見えていなかった可能性も大きいですが、顧客と開発側が話し合って提示すべき到達点なのです。

 

ただ、現実問題として、タイヤを使ったブランコ型遊具(顧客に必要な機能は十分に盛り込んでいるシステム・最新技術とは言い難いがお値段もお手頃)を顧客が、「これで十分、わが社に導入するには最適」ときちんと理解・納得して受け入れてくれるのか?という疑問は残ります。

 

また、これまでの9項目のうち、すべての提案を平均してもこの解決案にたどり着かない可能性も高いことも確かです。
そのため、やはり顧客も自分の理想像だけを説くのではなく、きちんと運用思想も提示していくことが大切なことなのです。

 

 

 

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