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入社した会社がブラック企業だった場合の対処

「ブラック企業」とは、私生活が成り立たないような長時間労働を強制したり、残業代を支払わないなど、労働法を無視した会社運営を行う企業のことを指します。

 

このような企業は、採用した若者を劣悪な労働環境で働かせ、心身ともに疲れきって用済みになれば、簡単に使い捨てます。

 

最近ではインターネットで少し調べれば、ブラック企業の情報を得ることも出来ると思われがちです。

 

しかし、数十人規模の中小企業などの場合は、情報を出す人の数も少ないので、入社前に正確な情報を手に入れることは難しいでしょう。

 

ネット上に詳しい情報がない場合は、面接での応対や事業所の雰囲気等で見極める必要がありますが、社会人として経験が少ない若者にとって、その段階で気づくのは至難の業です。

 

実は私も過去にブラック企業に勤めている時期がありました。
某掲示板サイトではIT業界の「ブラック四天王」と揶揄される企業のうちの1つで、その筋では有名な会社でした。

 

その会社の手口は、まず若い社員を大量に採用します。
社員数が2000人規模の会社でしたが、中途採用も含めて年間に2〜300人の新人を採用するのです。

 

そして、教育も十分に行わないまま開発現場に投入します。
新人ばかりのメンバーで構成されたプロジェクトは、当然のように火を噴くような忙しさとなり、長時間の労働が常態化します。

 

スキルも時間も足りない中で作られた成果物の品質は低く、お客さまからは冷たい目で見下されるのです。残業代もろくに支払われない状況の中、心身ともに疲弊したエンジニアたちは会社を去っていきます。

 

普通に考えると、せっかく育成した人材が退職してしまうことは会社にとって損失になります。しかし、ブラック企業にとって、短い期間で人が入れ替わることは、むしろ喜ばしいことなのです。

 

なぜなら、経験年数の浅い若いエンジニアは人件費が安く済みますが、ベテランのエンジニアにはそれなりの給料を払わなければならないからです。

 

このように、ブラック企業は安い人件費で仕入れた若い人材を、大量に売りさばくことで利益を得ているのです。

 

ただ、IT業界には、納期前やトラブル発生時など、忙しい時期が必ずあります。これはブラックではないホワイトな企業であっても例外ではありません。

 

そのため、一定期間、忙しい日が続く、というだけではブラック企業であるとは判断できないのが難しいところです。

 

それではどのような基準で自分の会社がブラック企業なのかどうかを見極めればよいのでしょうか。

 

以下にブラック企業の条件をあげてみました。
3つ以上あてはまれば、ブラック企業と断定してよいと思います。

 

 □ 労働時間が1日12時間以上で、残業手当無し。
 □ 同業他社と比べて給料が不当に安い。
 □ 入社3年以内の離職率が高い。
 □ 自分より仕事のできる先輩や上司が少ない。
 □ 休日出勤した場合に代休を取得できない。
 □ 各種手当などの福利厚生が充実していない。
 □ 上下関係が厳しく、高圧的な態度の上司が多い。

 

もし、自分の会社がブラック企業にあてはまった場合は、すっぱりと辞めることも選択肢の一つです
しかし、ブラック企業からも何かしら学べるところもあります。

 

社員のことを考えない経営陣のために頑張るのは納得できないかもしれませんが、過酷な環境でしか得られない経験もあります。
体力のある方は期限を設けて、続けてみるという考え方一つです。

 

どんな経験でも財産になります。
厳しい環境で培った経験は、間違いなく次の職場でも生きるでしょう。

 

とはいえ、体調に異変を感じているなど、健康を害している状況であれば、すぐにでも辞めるべきです。

 

たとえ会社を辞めたとしても「最悪でも、ひとつの職を失うだけ」です。
命を奪われるわけではありません。

 

職を失っても、「たかがそれだけのこと」です。
しかし、命や健康だけは取り返しがつきません。

 

現在進行形で悩まれている方は、どうか自分の健康を最優先に考えて、これから進む道を選択してください。

 

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