スマホアプリ開発で【monaca】を選んだ理由と実際に使ってみた感想
こんにちは、Stacaの中の人です。
この記事ではスマホアプリ開発で【monaca】を選んだ理由と実際に使ってみた感想を書いてます。
スマホアプリの開発ツール選びに悩んでいる方はぜひ読んでみてください。
目次
monacaを選んだ理由
その1 個人利用は無料
その2 androidアプリとiOSアプリで同じソースが使える
その3 クラウドIDE環境で、いつでもどこでも開発できる
実際にmonacaを使ってみた感想
まとめ
monacaを選んだ理由 その1 個人利用は無料
スマホアプリを開発してリリースするためには、以下のような作業が必要です。
- ソースコードを書く
- 書いたソースコードを動かしてテストする
- ビルドしてアプリケーションを作る
- GooglePlay やAppStoreで公開する
monacaを使うと、これらを全て無料で行うことができます。
(AppStoreでアプリを公開する場合は、Apple Developerへの登録が必要で、それは有料ですが)
実際に僕もアプリをリリースするまでは、ずっとmonacaの無料プランでアプリを開発していました。
無料プランの場合は少しだけ制約がありますが、気にならないと思います。
理由は以下です。
monaca無料プランの制約が気にならない理由
プロジェクト数は3個まで、ストレージは250MBまで
最初は作るアプリは1個だけなので、3個で充分です。
お試しのサンプルプロジェクトを入れたとしても、3個を超えたときに消せばよいです。
リモートビルド(3回/日まで)
リモートビルドが必要なのは、実機でテストするときか、アプリをリリースするときだけです。開発するときはブラウザ上のプレビューでテストできるので、ビルドは必要ありません。
ただ、アプリを公開してからはバグの調査や修正などで一日に何度もビルドすることもありますので、そのときに有料プランを検討すればよいかと思います。
Cordovaプラグイン(コアプラグインのみ)
スマホの機能(例えばカメラやバッテリー残量など)を使いたい場合はCordovaプラグインが必要です。
カメラとかファイルへのアクセスなど基本的なコアプラグインは無料プランで利用できるのですが、「広告を出したい」とか「アプリ課金を実装したい」という場合、つまりカスタムプラグインを利用する場合は有料プランにする必要があります。
GitHub連携(publicレポジトリのみ)
monacaはGitHubと連携してソースを管理できるのですが、無料プランの場合はpublicレポジトリしか使えません。
publicレポジトリのデメリットは全世界の誰でも見れる場所にソースが公開されてしまうこと。
内部のロジックだけでなく、大切なアプリケーションキーも、見られてしまうので、無料プランの場合はGitHub連携しないほうがよいです。
ただ、ソース管理としてはGitHubは超便利なので、リリースできる段階になったら有料プランに変更してprivateリポジトリが使えるようにしておいたほうがよいと思います。
ちなみに一番安い有料プランは月々2000円です。
以上のような制約はありますが、これからアプリ開発を始めようという人は無料プランでも問題ないと思います。
monacaを選んだ理由 その2 「androidアプリとiOSアプリで同じソースが使える」
Googleやアップルから提供されている開発ツール、開発言語はそれぞれで異なります。
android向けアプリ
開発ツールは「Android Studio」で、開発言語はjava。
iOS向けアプリ
開発ツールは「Xcode」で、開発言語は主にswift。
ツールの使い方や言語など、覚えることが多すぎて、めちゃくちゃハードルが高いです。初めてスマホアプリを開発するのであれば、覚えるだけで1年はかかるレベルです。
しかし、monacaならandroid向けアプリとiOS向けアプリを同じソースコードで開発することができ、それぞれのOS向けにビルドすれば、AppStoreとGooglePlayの両方でアプリを公開することができます。
日本のスマホOSのシェアはAndroidは約60%、iOSは約40%と言われていますし、より多くの人にアプリを使ってもらえるのは大きなメリットです。
開発言語もJavaScript、HTML、cssの知識があればOKです。フレームワークも豊富で、Vue.js、Angular、Reactなどから選べます。
monacaを選んだ理由 その3 クラウドIDE環境で、いつでもどこでも開発できる
一昔前までは、開発専用のツールをパソコンにインストールして開発することが常識でしたが、monacaでは「ソースコードを書く」「テストをする」「ビルドをする」「リリースする」といった開発作業を、ブラウザ上でできるのでとても便利です。
家のパソコンでじっくり開発して、電車の中でスマホからビルドしてリリースする、なんてことも簡単にできます。
実際にmonacaを使ってみた感想
よかったところ
サンプルアプリが多いので簡単
ゲームやチャットアプリなどサンプルアプリが豊富です。
チュートリアル形式でサンプルプロジェクトをインポートして、すぐに動かすことができます。
ネットに情報がたくさん転がっている
25万人の開発者が使っているので、ネットにも情報がたくさん載っています。わからないことがあればググればすぐに解決できます。
使いづらいところ
バージョンアップ時の対応
これはmonacaに限ったことじゃないですが、使っているプラグイン、特にcordovaのバージョンアップがあると、今まで動いていたアプリが急に動かなくなったりします。
monacaはスマホ用のデバッガーツールを提供しているのですが、そのバージョンアップの影響で、アプリのソースを何も変えていないのにテストができなくなることも何度かありました。
たいていはconfigファイルやhtmlタグの修正で直るのですが、原因がわかるまではトライアンドエラーの日々が続きます。
まとめ
スマホアプリを開発するツールはたくさんありますが、初めてスマホアプリを開発する人には、「無料」で「お手軽に使える」、さらに「andoroidアプリとiOSアプリを同じソースで開発できる」という点で、monacaはおすすめです。
ゲームやチャットなどのサンプルアプリも充実しているので、作りたいアプリを最短距離で開発することができると思います。
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