【初心者向け】スマホアプリ開発の始め方【最短ルートでアプリ公開】
こんにちは、Stacaの中の人です。
今回は「一度もアプリを開発したことがない」という初心者の人のために「スマホアプリ開発の始め方」を紹介します。
スマホアプリ開発の始め方
目次
1. 目標設定:スマホアプリを最短でリリースして稼ぐ
2. 環境準備:パソコンと開発環境の準備
3. 基礎理解:最低限、必要なプログラミングスキルは?
4. 開発手順:サンプルアプリを参考にアプリを作る
5. アプリ公開:作ったアプリを公開する
6. アプリ公開後:実績を武器に就職やフリーランス独立
ちなみに私はスマホアプリ開発歴は3年ほど。(本業のシステムエンジニア歴は23年)
初めて開発したスマホアプリ「Staca」の利用ユーザーは現在5000人程度で、少しずつアプリ収入も増えてきています。
【個人スマホアプリ開発】公開しているアプリ<Staca>の紹介
【アプリで稼ぐ】個人開発スマホアプリってどれくらい儲かるの?【無理ゲー】
前置き
この記事は、「初心者だけどアプリのアイデアはある。最短ルートでアプリを作って公開したい!」っていう人向けに書いています。
この記事を読むことで、「スマホアプリ開発時の目標設定、具体的な始め方、公開後のステップ」までをイメージできるようになると思います。
便利なアプリを公開することができれば、利用者から感謝の声が寄せられます。たくさんの人に使ってもらえると「広告収入」や「アプリ課金」という形で返ってきます。
興味のある方はこの記事を参考に、ぜひスマホアプリ開発を始めてみてください。
1. 目標設定:スマホアプリを最短でリリースして稼ぐ
まずは目標設定から。
最初は「アプリを開発してリリースして1円を稼ぐこと」でよいと思います。
スマホアプリ開発では、0⇒1にすることが一番難しいです。
ただ、最初の1円さえ稼げてしまえば、あとはユーザーを増やすような施策をしていけば、右肩上がりで稼ぎを増やしていくことができます。
スケジュール感
初めてアプリを開発するなら、公開まで最低3か月はかかると思います。
参考までに、簡単なアプリなら、ざっくりこんなスケジュール感です。
- アプリの設計 ・・・1〜2週間
- プログラミング・・・1か月
- ビルド&テスト・・・1か月
- 公開手続き(android/iOS)・・・2週間
最近ではmonacaやニフクラなどの便利な開発環境は提供されているとはいえ、それでもアプリを公開するまでのステップが多くて、とても面倒なのですが、逆に言えば、面倒なことをコツコツとやり遂げることができる「限られた人」にしかできないので、「希少価値がある」=「稼げる」ということです。
2. 環境準備:パソコンと開発環境の準備
次に環境準備です。
スマホアプリを開発するためには、まずはパソコンが必要です。
パソコンのスペック
ゲーム専用機ほどのスペックは必要ありませんが、あまりに安いパソコンだと、すぐに固まったりして開発に支障がでます。
お財布の事情にもよりますが、10〜20万円くらいで、できるだけスペックが良いパソコンを選びましょう。
公開したアプリが当たれば、すぐに回収できるので、それをモチベーションにするのもいいかもです。とはいえ、必ず当たるとは限らないので、無理はせずにお財布と相談してくださいね。
OSはMacでもWindowsでもどちらでも良いです。
ちなみに僕はWindowsを使っていて、必要なときだけVMware(仮想マシン)のMacを使っています。
VMware MAC向け仮想マシン
開発環境
作りたいアプリにもよりますが、最短で公開したいなら、「monaca」の1択で良いと思います。
理由は次の通り
- 個人利用は無料
- androidアプリとiOSアプリで同じソースが使える
- クラウドIDE環境で、いつでもどこでも開発できる
詳しくは「スマホアプリ開発で【monaca】を選んだ理由と実際に使ってみた感想」に書いてます。
開発環境選びは重要ですが、どんな開発環境でも一長一短あるので、迷ってるなら「monaca」にしましょう。そもそもすべての開発環境をひとつひとつ試すことは不可能ですし、試している時間がもったいないです。そんな時間があるなら、早くプログラミングを進めていったほうがよいですよ。
3. 基礎理解:最低限、必要なプログラミングスキルは?
スマホアプリ開発に必要なプログラミングスキルは以下です。
- HTML/CSS
- Javascript
楽勝ですね。Webサイトを作ったことがある人なら、一度は書いたことがあると思います。
monacaで開発する場合は、「HTML/CSS」と「Javascript」さえ読み書きできれば、スマホアプリを作ることができます。
そもそも「HTMLって何?Javascriptって何?」っていう人でも全然、大丈夫です。というのも「HTML/CSS」や「Javascript」はとても簡単な言語で、キチンと学べばすぐに読み書きはできるようになると思います。
どうしても1人では勉強できないや、っていう人はプログラミングスクールで学ぶのもひとつの手です。
参考までに「HTML/CSS」「Javascript」を教えてくれるおすすめのスクールを貼っておきますね。
GEEK JOB
もっと他のスクールも見てみたいという方はこちらの記事をどうぞ。
プログラミングスクール28選 - 受講内容と料金まとめ(無料あり) ※ 就職・転職支援付き
あとアプリを開発するときに使うのは「XMLファイル」や「configファイル」などですが、ただの定義ファイルなので、中身を見たらすぐに内容は理解できると思います。
4. 開発手順:サンプルアプリを参考にアプリを作る
monacaは簡単なメモ帳アプリやゲームアプリなどのサンプルアプリが充実しています。
プッシュ通知アプリやメモ帳アプリ、ブロック崩しゲームなど、10種類以上のサンプルアプリが公開されています。プロジェクトを自分の開発環境にインポートすれば、アプリを動かしたり、ソースコードを触って動きを確認することができます。
これらのアプリをベースにして、自分の作りたいアプリを開発していくのが手っ取り早いです。
ちなみに僕が作ったアプリ「Staca」は以下のサンプルアプリをベースにして作っています。
ニフクラを使用した会員認証が分かりやすく説明されているので、とても参考になります。
分からないとがあればTeraTailで聞く
分からないことがあればTeraTailのmonaca専用コミュニティで聞くこともできます。
Monaca Q&Aコミュニティ
ほぼ誰かが回答してくれるので、遠慮せずに質問しましょう。(同じ質問があるかどうかは確認してくださいね。)
ちなみに僕が質問した内容はこちら。
【monaca×ニフクラmbaas】iOS環境でinputタグをタップすると前画面に戻ってしまう
自分が答えられるような質問なら、回答もしてます。
mBaaSとPusherを使ったチャットアプリで、チャットの内容がすぐに反映されない
5. アプリ公開:作ったアプリを公開する
アプリの開発が終わったら、いよいよ公開です。
公開の手順もmonacaのサイトで詳しく説明されているので、書かれている通りに手続きを進めれば1週間程度で公開できると思います。
iOSアプリを「App Store」で公開する方法
androidアプリを「Google Play」で公開する方法
初めての場合は、まずはandroidアプリから公開することをおすすめします。
理由は「androidアプリは無料で公開できる」のと「iOSアプリに比べて審査が厳しくない」からです。
iOSアプリをAppStoreで公開・配布する場合は、「Apple Developer Program」へのメンバー登録が必須で、年間11,800円の費用が必要となります。
また、iOSアプリは審査が厳しく、基準に沿っていないアプリは「リジェクト(拒否)」されます。
ですので、まず最初は「Google Play」でandroidアプリをリリースして、アプリが安定して稼働することを確認してから、iOSアプリをリリースするとよいと思います。
【monaca】アプリ公開前にこれだけはやっておこう!【あとで困ります】
6. アプリ公開後:実績を武器に就職やフリーランス独立
アプリを公開したら、あとは運用保守ですね。不具合対応やユーザーからの問い合わせ対応、バージョンアップ対応が主な仕事になります。
アプリ開発はひと段落するので、次のステップを考える時期になります。
新しいアプリを開発する
一度アプリを作ると、次のアプリ開発はカンタンにできるようになります。ベースとなる設計は最初に作ったアプリと同じにして、ターゲットを変えたアプリを開発してもいいでしょう。
僕の場合は「スタンプカードのアプリ」を作ったので、次は
- マンションの掲示板のアプリ
- 病院の診察券のアプリ
- 塾や習い事の出席簿のアプリ
のように、似たような機能を持ったアプリを作るのもよさげです。会員認証や画像アップロードやプッシュ通知など、一度実装した機能はコピペでそのまま使うことができますからね。
(今のところはサボっていますが・・・)
大規模なスマホアプリ開発に参画する
新しいアプリの開発に着手しても良いですが、せっかく身につけたスキルを他で生かすというのもアリかなと思います。
個人のアプリ開発は、
- 自分が作りたいアプリを作ることができる
- 好きな時間に作業ができる
といったメリットはあるももの、
- 一人なので開発に時間が掛かる
- 問題が出たときも1人で解決しないといけない(ハマると開発がストップする)
- 大規模なスマホアプリの開発は無理
というデメリットも見えてくると思います。
個人の開発に限界を感じたなら、「ドラクエウォーク」や「ウマ娘」といった、たくさんのユーザーが利用する大規模スマホアプリの開発に参画するのもよいかなと。最新の技術に触れることもできますし。
僕はもう年寄りなので無理ですが、若い人ならチャレンジする価値はあると思います。
1人でアプリを開発して公開までできたのなら、相当なスキルが身についていると思います。アプリ開発会社からすると、喉から手が出るほど欲しい人材になっているので、就職でもフリーランスでも自分の好きな道が選べるでしょう。
「こんなアプリを1人で作って公開しました」という実績を見せれば、履歴書や面接に関係なく、採用される可能性が高いです。
フリーランスエンジニア 案件サイト 24選 - 【最高単価/募集地域/公開案件数】まとめ
転職して参画するもよし、フリーランスとして参画するもよし、未来は広がっていきますよ。
さいごに
というわけで、スマホアプリ開発の始め方からアプリ公開後までを解説してみました。
参考になればうれしいです。
スマホアプリを開発して稼ぐ、というのは簡単ではないです。が、もしアプリで稼げなかったとしても、身につけた知識やスキルが消えることはありません。
将来の選択肢は確実に増えますので、ぜひぜひアプリ開発にチャレンジしてみてください。
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