単価に見合わないSEはすぐに切られる
システムエンジニアは客先に常駐してシステム開発を行うことが多いです。
その際に客先から「単価以上の働きをしてくれる優秀なSE」という評価をもらえれば、その現場で長く働くことができます。
特別優秀ではなくても普通に開発をこなせるエンジニアであれば、プロジェクトの途中で契約を打ち切られるようなことはまずありません。しかし、客先から「単価に全然見合わない」と判断されて、すぐに契約を打ち切られるようなSEもいます。
過去に契約を打ち切られるSEを何人も見てきましたが、そのようなSEにはある特徴があるようです。
それでは、どのようなSEが「単価に見合わない」と判断されるのでしょうか。
お客さまの要望に対して常に否定的な態度をとるSE
お客さま 「この前リリースしたシステムに改良を加えたいんだけど」
SE 「今は忙しいから厳しいですね」
お客さま 「要員を調整してなんとかならないかな」
SE 「無理なものは無理ですわ」
お客さま 「・・・」
プロジェクトの在籍期間が長く、お客さまと本音で話せるような関係になってきたころ、いわゆる「なあなあな関係」になったときにこのような受け答えをするSEがいます。
この例では、せっかく要員を増やすチャンスが来ているのに非常にもったいないです。
実際に、このような受け答えを何度も繰り返していたSEは数カ月後に現場からいなくなりました。
仕事が忙しくて断らざるを得ない場合でも
「今は忙しいので厳しいですが、来月からなら着手できます。話だけでも私が伺います」
というように答えられる積極性のあるSEであれば、契約を打ち切られることはまずありません。
優秀なのは確かだが単価が高すぎるSE
管理者としてのスキルは非常に高く、何十人のプロジェクトをマネジメントできるだけの能力をもっているのですが、いかんせん単価が高すぎるというケースがあります。
こういったケースは、特に大手や外資系のベテランSEに多いです。
並みのSEを2人以上雇える単価を支払っているわけですから、単価相応の働きを見せることができなければ即、契約を打ち切られてしまうのです。
また、このようなSEは要件定義や開発計画の策定など、システム開発の立ち上げの期間には重宝されますが、開発が軌道に乗ってきた段階で、単価の安いSEに入れ替えられることがよくあります。
頻繁に休むSE
たとえ技術力が高かったとしても頻繁に休むSEは敬遠されます。
前に在籍していたプロジェクトの話ですが、「他システムとの連携テストの日」に担当者が休んでしまいました。チーム内のテストならまだしも、他システムとのテストとなると関係する会社や担当者は複数にわたります。
結果、スケジュールを大幅に見直さなければならなくなり、関係するチームに多大な迷惑をかけたということがありました。自分1人が休むことにたいして、多大なコストがかかるということを理解できていなかったようです。
このSEは普段から休みや早退が多く、勤務状況に問題があったため、この件があった翌月には契約を打ち切られました。
体調が悪くどうしても出勤できないという場合はしかたないですが、もし休む場合であっても、代理を立てられるような準備はしておかなければなりません。
このように単価に見合わずに契約を打ち切られるSEの特徴をあげてみました。
「それくらい当たり前ではないか」と思うのであれば問題ありません。
それに対し、「そこまで気を付けなければいけないのか」と思った方は要注意です。
エンジニアの言動は常にお客さまからチェックされています。
自分ではささいな言動と思っていても、お客さまから見るとそうではない場合も多々あるのです。
このようなエンジニアを反面教師として、単価以上の価値を提供できるエンジニアを目指してください。
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