フリーランスシステムエンジニアの年収相場
まずは会社員の年収から。厚生労働省が発表している平成27年度の会社員のシステムエンジニアの平均年齢は38歳、平均年収は592万円です。月々の給料が35万円とすると、ボーナスが85万円(年2回)程度ですね。
フリーランスSEの年収相場はどれくらい?
いっぽうでフリーランスのシステムエンジニアが受け取る報酬は一般的に「月60〜90万円」程度が相場です。私は15年以上フリーランスのエンジニアを続けていますが、単価はこの範囲内に収まっています。
もちろん、特殊な技術を持っていたり、急成長している業界のエンジニアなら月単価が100万円を超えることもあるようですが、一般的なフリーランスSEがそこまでの単価を得ることは難しいです。
ただ単価がそれほど高くなかったとしても、「超過時間料金」、つまり「残業代」をたくさんもらえる案件なら、年収ベースでは1000万円を超えることも可能です。
年齢や経験によって幅はありますが、残業代込で年間およそ「700万円〜1200万円」程度が、フリーのエンジニアの年収相場と言えます。
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フリーランスSEとして独立するメリット
たとえば、テレビのアナウンサーが「フリー」になった途端、収入が数倍になったという話を聞かれたことがあると思います。これはシステムエンジニアでも同じで、「フリー」なればほとんどの人は収入が上がります。
もし本気で収入を上げたいと考えているなら、独立して「フリーランスのエンジニア」を目指すことが一番の近道です。特に今はSNSやスマホのアプリ開発などでSEが恒常的に不足しており、フリーランスSEでも仕事を見つけやすい状況が続いています。
2016〜17年に実施されたみずほ銀行のシステム統合は20万人月規模のプロジェクトで、2018年〜2019年にシステムの最終移行作業が行われることもありエンジニアの需要が高まりました。
当時はいろんなところでエンジニアの奪い合いが起きていて、以前は80万円出せばエンジニアが集まっていたのに、今では100万円出しても集まらないという状況でした。
その後も大企業を中心に基幹システムの統合やリニューアルが相次いでおり、エンジニアの人手不足は続いています。
リーマンショック後の最悪な状況からは考えられない景気のいい話ですが、現在のようにシステムエンジニアの供給が追い付いていない時期は、独立するチャンスともいえます。
実際、私が常駐している金融系のシステム開発現場でも他社からの高単価案件の誘いが多く、さらに好条件の案件に乗り換えるフリーランスエンジニアがあとをたちません。
フリーランスエンジニアのリスクとは
フリーランスとして独立すれば、ほとんどの人が収入を上げることができることは間違いないです。しかし、当然ながらリスクは伴います。
これをキチンと認識しておかないと、あとで後悔することになります。
まず会社員のように次の仕事が保証されているわけではありません。契約解除を通達されると、次の仕事が見つかるまでは収入はゼロになります。
また大きな病気や怪我をした場合、会社員であれば傷病手当金がもらえるので療養が長引いでも安心ですが、フリーランスSEだと保障はゼロです。
このようなリスクに備えて貯金をしておくなり、自分で保険に入っておくなりしておかなければなりません。
とはいえエンジニアは恒常的に供給が不足していますから、顧客から求められていることをきちんとこなしていれば、めったなことでは契約を解除されることはありません。
実際、私はどこにでもいる平凡なシステムエンジニアですが、15年以上、まったく仕事が途切れることなくフリーのエンジニアを続けることができています。
ちなみに私がフリーランスになってからの年収は以下の記事で公開していますので参考にしてください。
独立を考えているSEのためのQ&A集。過去の月単価もコッソリ公開。
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当サイトがおすすめしているフリーランスSE向けの案件情報サイトです。
どちらも高単価の案件がたくさん掲載されています。
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