独立を考えているシステムエンジニアのためのQ&A集。過去の月単価もコッソリ公開。

独立を考えているシステムエンジニアのためのQ&A集。過去の月単価もコッソリ公開。

これからフリーランスのシステムエンジニア、プログラマになろうとしている方からいくつか質問がありました。
参考になるか分からないですが、フリーランスシステムエンジニア歴19年の私からの回答を公開しますね。

 

なお、フリーランスシステムエンジニアに興味がない人には全く意味がない記事なので、お含みおきください。m(__)m

 

フリーランスシステムエンジニアの単価ってどうやって決まるの?

企業と直接契約する場合は、交渉相手(IT会社の営業担当)との交渉によって決まります。おおよその単価相場があるので、その範囲内で調整していく、という感じですね。

 

エージェントサイト(案件情報サイト)経由で契約する場合は、基本的には募集要項に載っている単価の範囲内で決まります。

 

契約する側の企業の予算枠がありますから、よほどのスキルを持っていない限り、交渉によって単価が大幅に増減することはないと考えてもらってよいです。

 

フリーランスシステムエンジニアの年収相場

 

単価交渉で気をつけることは?

 

直接契約する場合の単価交渉で交渉を有利に進める秘訣は「できるだけ高い値段から始めたほうがよい」ということ。間違っても最初に足元を見られないように気をつけてください。

 

交渉の最初に「これだけ欲しい!」と伝えた値段からは、下がることはあっても上がることはありません。

 

間違いなく、こちらが提示した金額よりも低い単価を提示されますし、そのやり取りの中でお互いの落としどころを探ることになります。

 

ですので最初の顔合わせで「いくら欲しいですか?」と聞かれたら「できるだけ高い単価」を提示するようにしてください。

 

ちなみに私は独立したのは29歳のときでしたが、身のほど知らずにも「月に80万円ください!」と伝えました。いまから考えると、どあつかましい金額ですが、それでも交渉の結果、月単価77万円で調整できたので、1年目としては大成功だったと思います。

 

最初に契約する金額は、ご自身が今後、フリーランスシステムエンジニアとして契約するベースとなる金額になります。スキルや経験、単価相場を考慮に入れて慎重に決めてください。

 

ズバリ、過去の月単価はいくら?

フリーランスシステムエンジニアの本当の月単価を公開している人って、結構少ないんですよね。

 

そこでコッソリ、私の過去の単価を公開します。

 

@29歳 金融系システム開発 月単価77万円
 初めてフリーランスの単価です。「希望は80万円です!」と吹っ掛けて、77万円で落ち着きました。
 首都圏ではない地域での単価なので、安くもなく高くもなく、といったところでしょうか。

 

A30歳 某家電メーカー商品情報システム開発 時給4千円。
  めちゃくちゃ忙しい案件で、月300時間くらい働いていたので月100万円を余裕で超えました。

 

B31歳〜34歳 通販サイト開発・維持管理
 76万円から始まり、毎年、単価交渉を続けて最終的には84万円まで上がりました。
 でも少し働き疲れていた時期だったので、上がって半年後に辞めて、9カ月ほど休んで遊びまくりました。

 

C35歳〜48歳 金融系インフラ開発
 80万円で始まり、リーマンショックの影響で78万円⇒76万円⇒74万円まで下がりました。
 今現在は少しだけ戻して75万円です。

 

上記の単価に、超過勤務料(残業代)が付くので、年商ベースでは平均1000万円前後になります。

 

私が知っている範囲では平均的な単価だと思いますが、もっともらっている人もたくさんいると思います。

 

どんなタイミングで仕事が切り替わるの?

本番のカットオーバーを迎えて障害対応がひと通り落ち着いたタイミングなど、プロジェクトが縮小するタイミングで契約が終わることが多いです。

 

プログラマの方ならプログラミングと単体テスト、結合テストが終わったら契約終了、というパターンも多いですね。

 

あとは自分から辞めるパターン。「忙しすぎるから稼働の低い仕事に変わりたい」、とか、「長く在籍して飽きたので次の仕事に就きたい」、とか。

 

会社員ではないので、そのあたりは自分のさじ加減で継続するかどうかを決めることができます。

 

そもそも、なぜフリーランスになろうと思ったの?

「独立して会社を作って大きくしたい」とか「会社員には向いてないから1人で働きたい」とか「とにかく今よりもお金が欲しい」とか、ひとそれぞれ色んな理由があると思います。

 

私がフリーランスになろうと思った理由は「会社という組織に所属していることが嫌だった」からです。

 

集団に属することが苦手というわけではないです。フリーランスシステムエンジニアになっても何かしらの組織、開発プロジェクトのチームに所属して仕事しなければならないですし、そこは嫌いじゃないんです。

 

人とのコミュニケーションも、、、まぁ面倒くさい人はたまにいますが、視界から消すようにして回避してます。

 

では会社員で何が嫌だったかというと、「何かしらの組織に所属していること」が理由で、自分のコントロールがおよばない出来事が起こってしまう、ということでした。

 

たとえば、

 

「自分は会社の利益に貢献していないのに、所属している会社の業績がいいというだけでボーナスがたくさんもらえる」

 

とか、その逆で

 

「自分は会社の利益に多大な貢献をしているのに、会社全体としては業績が悪いから、給料は据え置き」

 

とか。

 

あとは「転勤」とかもそうですね。自分の意志では全くコントロールできない。会社という組織に属していると、個人のチカラではどうしようもない出来事は次々と発生して、それは会社に属している限り、付きまといます。

 

「会社組織に属する人間は、会社集団の意思決定(=経営層の意思決定)に従わなければならない」というのは当たり前のルールではあるのですが、ただ、それは「会社に属している人間だけに当てはまるルール」なんですね。

 

会社員の場合、生活に直結する給料や勤務場所などを決定をしているのは自分ではなく、たくさんの他人の集合体、つまり自分ではなく他者なんです。

 

他者に人生を委ねたくないし、従いたくない。支配下にも置かれたくない。

 

・・・たぶん、私は「他力」で物事が決まることがとてつもなく嫌いなんです。

 

だから、給料が安くても、安定していなくても、将来が不安でも、自分の周りに発生するさまざまな出来事を自分の責任で処理して、自分のコントロール下に置いておきたい。そのうえで、納得して生きていきたい。

 

・・・みたいなことを、会社員時代から考えていました。それは今でも変わりません。

 

実際にフリーランスシステムエンジニアになって何度か契約を重ねると「もっと単価が高ければいいのに・・・」、という不満もでてきます。でもそれは社会の自分に対する評価がその金額なんであって、そこは受け入れるしかない。

 

でもフリーランスシステムエンジニアの単価って自分が納得しないと決まらないわけです。もし納得できないなら契約しなければいいだけですし。

 

ただ、どれだけ単価が安くても「自分が選択した」という納得感を持っているのと、持っていないのとでは自分にとっては大きな違いがあり。

 

とはいえ、私自身はフリーランスSEになろうと積極的に思っていたわけではないです。でも「自分には合ってないな・・・」と感じたまま会社員を続けるのも嫌だったので、先のことはあまり考えずに「とりあえず会社を辞めよう!」と決心しました。

 

それを当時の現場のプロジェクトリーダー(他社の人)にその旨を伝えると

 

「じゃあフリーになってみない?とりあえず3か月だけでも。」

 

というお誘いをいただき、少し迷った末に、「お願いします」と。

 

それが20年近くも続いてしまうんだから人生、分からんもんですね。

 

会社に不満を持ちながら一生を終える気もなかったので、結果的にはあのときに一歩を踏み出してよかったと思います。

 

ちなみに前にいた会社は辞めて5年後くらいに倒産しました。うん、結果オーライ。

 

ま、続かなけりゃ会社員に戻ればいいし、会社員に戻るのが嫌なら自分で稼ぐ手段を見つければいいですしね。

 

どうやって仕事を見つけてくるの?

私の場合は、過去の現場で知り合ったシステムエンジニアや営業の方からの紹介で仕事をもらっています。

 

今のところ、運よく仕事を継続できていますが、途切れたときのことを考えると不安になるときもあります。

 

まあ、不安を解消するためには人脈を広げて、仕事を紹介してくれることを増やす、そのために現場のイベントや飲み会にはなるべく参加するようにしています。

 

仕事を紹介してくれる人がいなければ、食いっぱぐれてしまうわけですから。

 

あとはセーフティネットとしては以下の記事に書いているような案件情報サイトへの登録ですね。

 

フリーランスシステム(19年目)の僕がおすすめする【高単価】案件紹介サイト3選

 

もし急に契約が途切れてもすぐに案件を見つけることができるので、心の安定につながります。

 

何歳まで続けられるの?

私の場合は少なくとも48歳で継続できていますし、今の現場には50歳を超えたフリーランスシステムエンジニアがたくさん活躍しています。

 

とはいえ年配のかたはバリバリのプログラマというよりも、プロジェクトを推進したり、メンバー間の調整をしたりするリーダー的な役割の方が多いですね。

 

ま、カラダさえ健康なら仕事がなくなる心配はないです。

 

では、今回はこれくらいで。

 

また質問があれば、回答をアップしますね。

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