人月単価を上げるための3つのポイント
「SEの人月単価はどのように決まるのか」でも述べた通り、人月単価を上げるタイミングとしては年に1回の昇給交渉のタイミングがあります。
※ 以下はアフィリエイト広告(PR)です。
この単価で請けられるかは、経歴を見せないと分かりません
レバテックフリーランスは、ITエンジニア専門のフリーランスエージェントです。いまの経歴で実際にどの単価帯の案件に通るかを、担当者が案件を出しながら答えます。
24歳未満の方・65歳以上の方・エンジニア未経験の方は対象外です。
納品したのに入金が先の請求書があるなら
ラボルは、フリーランス・個人事業主向けの請求書買取サービスです。発行した請求書を売却すると、Web完結のまま最短30分で入金されます。決算書などの書類提出は不要で、手数料は買取額の10%です。
表の単価で請けられる案件が、いまいくつあるか
エンベストはIT・機電のフリーランス案件を扱うエージェントです。無料登録すると、いまの経歴で応募できる案件と単価が見られます。
登録は無料です。案件の紹介を受けるかは登録後に決められます。
自分で請ける側に回るなら
会社を離れて自分で請けるようになると、開業届や会社設立の書類を自分で出すことになります。弥生の起業・開業ナビは、画面に沿って入力するだけで設立・開業に必要な書類を作れて、オンラインでの登記申請にも対応しています。作成できる書類には青色申告の承認申請書も含まれます。個人事業として始めるなら「かんたん開業届」、法人にするなら「かんたん会社設立」で、どちらも弥生IDの登録から無料で使えます。
案件紹介のカウンセリングを受けるなら
ポテパンフリーランスは、フリーランスエンジニア向けの案件紹介サービスです。成果条件は会員登録から14日以内に無料カウンセリングの予約を完了することで、否認条件には未経験・50歳以上が明記されています。ヒアリングをもとに希望条件に合う案件を紹介する形式です。
案件を探す窓口を増やすなら
IT求人ナビ フリーランスは、フリーランスITエンジニア向けの案件・求人情報サイトです。対応エリアは東京都・埼玉県・神奈川県・千葉県・大阪府・京都府・兵庫県・札幌市・仙台市・愛知県・広島市・福岡市の12エリアで、これ以外の勤務地を希望する場合は対象外です。対象はITエンジニアとしての実務経験がある方で、未経験の場合は対象外です。AIによるマッチング機能で案件を紹介し、低マージンでの報酬を掲げています。
2026年現在、多くの企業では年1回の給与見直しが行われており、その交渉時期は企業ごとに異なります。ただし、一般的には上半期中に交渉を進めることが効果的です。
このときに人月単価を上げるためのポイントとしては以下の3つがあります。
・これまでの実績をアピールする
・今後どれだけプロジェクトに貢献出来るかを示す
・押しても駄目な場合は引いてみる
それではひとつずつ詳しく見ていきましょう。
入金までの間に手元の資金が空くなら
FREENANCE(フリーナンス)は freee が運営するフリーランス向けの金融支援サービスです。ユーザー登録・専用口座の開設・請求書の登録と、仕事中や納品物の欠陥による事故を補償する「あんしん補償Basic」の適用までが無料で、登録に必要なのは身分証明書だけです。入金前の請求書を先に現金化する即日払いを使うときだけ、3〜10%の手数料がかかります。20歳以上で国内を拠点に活動している方が対象です。
これまでの実績をアピールする
昇給交渉を迎えるということは、少なくとも1年間はそのプロジェクトに在籍したことになります。現在では、単純に「年に1回の会社の昇給なので」という理由だけでは通用しません。給与・単価の意思決定は、成果と市場価値に基づいて行われるようになっています。
単価交渉に際しては、在籍していた期間の具体的な成果をアピールしなければなりません。
たとえば以下のようなものです。
・AWSやGCP等クラウドプラットフォームを活用した○○機能の設計・開発を担当。
インフラコスト30%削減とレスポンス時間50%短縮を実現し、
プロジェクト成功に大きく貢献できた。
・10名のエンジニアを取りまとめるテックリードとして1年間、
DevOpsパイプラインの整備とCI/CD自動化を推進。
デプロイ時間を80%削減し、品質の高い成果物を提供できた。
・セキュリティを重視したシステムアーキテクチャ設計を主導。
ゼロトラストセキュリティの導入により、セキュリティインシデントを85%削減し、
コンプライアンス要件への対応を実現できた。
・大規模データパイプラインの設計・実装を担当。
月10億件を超えるデータ処理を最適化し、
コスト50%削減と処理時間40%短縮を同時に実現。
さらに、プロジェクトに関連する資格やスキル習得も単価アップのアピールポイントとなります。
ただし、その場合
・Kubernetes認定試験(CKA)やAWS認定資格を取得した。
だけでは物足りません。
・Kubernetes認定資格の知識を生かし、コンテナオーケストレーションを全面刷新。
システムの稼働率を99.5%に高め、運用コストを年間500万円削減し、
顧客満足度に大きく貢献できた。
・生成AI/LLMの実装経験を活かし、顧客業務の自動化システムを構築。
RAG(Retrieval-Augmented Generation)技術により既存システムとの統合を実現し、
業務効率を60%向上させた。
このように具体的な数値や成果を踏み込んでアピール出来れば、相手も納得しやすくなります。2026年現在、企業はAI、クラウド、DevOps、セキュリティなどの最新技術を導入する企業が増えているため、こうした分野での実績は特に高く評価されます。
今後どれだけプロジェクトに貢献出来るかを示す
システムエンジニアは毎年同じことをしていてはどんどん価値が下がっていきます。生成AI、自動化、クラウドネイティブアーキテクチャ、セキュリティ、データエンジニアリング、Rust、Go、TypeScript、Pythonなどのモダン言語など、常に新しい技術を身につけてプロジェクトに貢献することが求められます。
そのため、「今までの実績 + 未来の貢献度合い」をアピールする必要があります。
たとえば、
昨年までは開発チームの一員としてバックエンド実装を担当していたが、
今年度からはGenerative AIやLLMを活用したシステム設計を主導する予定であり、
プロンプトエンジニアリングやRAG技術による業務効率化で
プロジェクトの競争力強化に貢献できる。
システムアーキテクチャ設計だけでなく、セキュリティ監査やコンプライアンス対応を含め、
顧客折衝や要件定義等の上流工程を担当するよう
現場から求められている。これまで蓄積したドメイン知識と
最新技術スタック(マイクロサービス、サーバーレス、Kubernetes等)を組み合わせることで、
これまで以上に価値を提供できると確信している。
データエンジニアとしてのスキルを深め、大規模データ基盤の設計・構築に携わる。
MLOps、FinOps、データガバナンス等の領域で、
経営層が求める数値的インパクトを直結させる方針である。
などです。
このように、これからどのように貢献できるかを具体的にアピールすることが単価アップにつながります。特に、生成AI・LLM、セキュリティ、スケーラビリティ、データドリブン経営といった2026年の市場で高い需要がある分野での貢献を示すことが効果的です。
押しても駄目な場合は引いてみる
システム開発もビジネスですから発注側の予算の都合上、単価アップを諦めなければならない場面もあります。何度交渉しても常識的な範囲内の単価アップすら実現しない場合は、SEの引き上げを示唆するのも1つの手です。
もちろん、了承されてしまえば仕事がなくなってしまうリスクはあります。
ただ、具体的なアピールポイントを丁寧に説明しても、市場相場に見合った単価アップすら飲んでもらえないのであれば、発注先企業の経営体質に問題があるということも考えられます。
2026年現在、クラウド技術やAI開発の急速な普及に伴い、高度なスキルを持つエンジニアの需要は非常に高くなっています。経験の浅いSEの人月単価は70〜100万円前後にとどまることもありますが、クラウドアーキテクト、生成AIエンジニア、セキュリティスペシャリストなどの特殊スキルを持つエンジニアは120万円以上の単価で市場流通しており、その差は歴然です。
そのような企業に限って、SEを引き上げると伝えると手のひらを返したように交渉のテーブルに乗ってくることも多いです。特にスキルの高いエンジニアの人員確保が困難な2026年の市場環境では、この効果は顕著です。
何度も使える手法ではありませんが、たとえば3年以上も単価を据え置かれている場合は、このような対応も検討してみるのもよいのではないでしょうか。
なお、実際に単価交渉をするのは営業や人事を担当している社員であることが多いため、上記のアピール内容を現場のエンジニアと事前にすり合わせしておくことが重要です。
優秀なエンジニアであれば現場での評価も高いため、その実績を根拠にすれば交渉もスムーズに進むことでしょう。
昇給交渉の前にやっておきたい準備
交渉の場になって慌てて実績を思い出そうとしても、正直なところ細かい数字はなかなか出てきません。
特別なツールは不要で、業務の合間に一言残しておく程度で構いません。半年後・1年後に見返したとき、自分の実績を数字や成果で語れる状態にしておくことが、交渉を有利に進める一番の下準備になります。
単価交渉を切り出すタイミングと伝え方
交渉のタイミングは、会社の昇給時期に合わせるのが基本です。ただ、それ以外にも、大きな成果を出した直後や、担当業務の範囲が明確に広がったタイミングは、交渉を切り出しやすいと言われています。
感情的に不満をぶつけるのではなく、あくまで事実と根拠を並べて話すことを心がけましょう。
| アピールの仕方 | 伝わりやすい形 |
| 「頑張りました」だけ伝える | 担当した機能・工程と、それによって何が改善したかを数字で伝える |
| 資格名だけ伝える | 資格取得後に実務でどう活かしたかまで伝える |
| 不満だけ伝える | 今後どう貢献できるかという未来の話とセットで伝える |
単価アップにつながりやすいスキル・役割の傾向
あくまで一般的な傾向として参考にしてください。
| 分野・役割 | 単価アップにつながりやすい理由(一般的な傾向) |
| クラウド・インフラ構築 | 運用コスト削減など成果を数字で示しやすい |
| チームリード・マネジメント | 単価テーブル上、上位区分に紐づきやすい |
| セキュリティ対応 | 専門性が高く、代替人材が少ないとされやすい |
| 顧客折衝・上流工程 | 発注元からの評価がそのまま単価に直結しやすい |
いずれの分野も、資格や知識だけでなく、実務でどう成果を出したかを合わせて伝えることが評価につながるポイントです。
人月単価を上げるための3つのポイントに関するよくある質問
Q. 昇給交渉はどのタイミングで切り出すのが良いですか?
会社の昇給時期に合わせるのが基本ですが、大きな成果を出した直後や、担当業務の範囲が広がったタイミングも交渉を切り出しやすいと言われています。日頃から実績を記録しておくと、良いタイミングを逃さずに動けます。
Q. 交渉しても単価が上がらない場合、どうすればいいですか?
本文で述べた通り、根拠を示しても納得してもらえない場合は、SEの引き上げを示唆することも1つの手ですが、頻繁に使える手法ではありません。まずは実績と貢献度合いの伝え方を見直し、それでも通らない場合の最終手段として考えるのが実務的です。
Q. フリーランスSEの場合も同じような交渉の考え方は使えますか?
考え方の基本は共通しています。実績を数字で示す、今後の貢献を伝えるという点は、正社員・フリーランスどちらでも有効です。ただしフリーランスの場合は、契約更新のタイミングやエージェントとの相談の仕方など、交渉の進め方に違いがある点には注意が必要です。
単価が上がる仕組みそのものについてはSEの人月単価はどのように決まるのか、見積もりに含まれる管理工数については管理工数の見積もり方法のページも参考にしてください。
■次の記事
単価の値下げ要求がきた場合の対処方法
人月単価を上げるための3つのポイント 関連ページ
PR



