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運用保守SEの単価が安い理由とは

運用保守SEとは完成したシステムやサービスを稼働させるために保守や運用を担当するSEのことです。

 

具体的には、システムに障害が発生していないか、不正使用された形跡がないか、障害の兆候があらわれていないか、などといったことを定期的に確認したり、メーカーが提供するパッチをシステムへ適用する作業を行います。

 

また、障害時に備えてシステムやデータのバックアップを取得したり、万が一システム障害が発生した場合に不具合箇所の調査や復旧に向けた作業を行ったりします。

 

このように運用保守SEはシステムを安定して稼働させる上で重要なポジションを担っているのですが、システムを開発するSEと比較すると単価が2〜3割くらい低いという傾向があります。

 

運用保守SEの単価が安い理由

運用手順がマニュアル化されているため高い技術力を要求されない

 

システムの運用保守は定められたマニュアルに沿って行います。

 

たとえば、データのバックアップ取得してテープへ保管する場合には

 

・バックアップ用のテープをセットする

 

・対象のサーバにログインする

 

・バックアップ取得コマンドを実行する

 

・正常終了を確認する

 

・テープを取りだす

 

・以上の作業を毎週日曜日20時より実施

 

といった手順を実行します。

 

ここでは簡単に書いていますが、実際のマニュアルにはログインするユーザーIDやパスワード、バックアップを取得するコマンドなど、細かく記載されています。

 

運用保守SEはこのような作業を運用マニュアルに沿って、定期的に作業しているのです。

 

ただ、作業自体はルーチンワークが多いため、悪く言えば「それほど高い技術力がなくても出来る仕事」でもあります。

 

つまり、言葉は悪いですが「誰でも出来る作業」が多いため、システム開発を行うSEよりも単価が安くなるのです。
最近ではシステムの運用は派遣社員に任せている会社も多いです。

 

勤務時間も開発SEと比べると短い

 

最近では24時間365日ノンストップで運用しているシステムも多く、システム自体も増え続けているため、これらの運用保守を担当するSEの需要は高まっています。

 

ただ、SEは24時間365日ノンストップで働き続けるわけにはいきませんので、3交代などのシフト勤務としているところが多いです。
シフト勤務の場合は交代要員が出社すれば残業する必要もありません。
そのため、1人当たりの人件費は低く抑えられます。

 

これらが運用保守SEの単価が安い主な理由です。

 

ただし、単価が安いのは「決められた運用を遂行するSE」であって、「運用を設計できるSE」の単価は高くなります。

 

これは「決められた設計書通りにプログラミングするPG」の単価は安く、「システムを設計するSE」の単価が高いのと同じ理由です。

 

エンジニアとしてのキャリア形成を考えるとき、保守運用業務は技術的な成長が望めるものではありません。
しかし、運用保守SEであったとしても、現在の運用の問題点に気づき、それを解消する運用を新たに構築して運用コスト削減につなげることができれば、運用保守SEの地位も上がり、やりがいも感じ取れるのではないでしょうか。

 

現実として、運用保守SEは総じて単価は安いのですが、先に述べた通り、運用設計が出来るようになれば高単価を実現できる可能性もあるのです。

 

■次の記事
相見積もりで単価の妥当性を確認する

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