EVM
EVMは「Earned Value Management」の略でプロジェクトマネジメントにおいて進捗状況の管理を行う手法の一つです。
作業の到達度合いを費用などの価値に換算したEV(出来高)という考え方で把握します。
EVMでは、まず作業を細かいタスク単位に分割し、各タスクに必要なコストを見積もります。
そして、算出した見積もりに沿って、WBSと呼ばれるスケジュールを立てます。
この時点で積算したコストを計画値(PV:Planned Value)として算出します。
プロジェクト開始後はある時点までに完了したタスクのコストの合計を出来高(EV:Earned Value)として算出します。
その時点のPVとEVの値を比較して、計画通りにタスクが消化できているのかを確認します。
出来高が計画を上回っていれば、前倒しでタスクが進んでいることを意味します。
逆に出来高が計画を下回っていれば、進捗が遅延しているということです。
また、その時点までに投入した実コストの積算値(AC:Actual Cost)も算出し、これとPVとの差が計画と実際のコストの差異を表す。
EVMでは現在のコストおよびスケジュール両面の進捗状況を把握することができます。
また、ある時点での計画との差異の大きさから、完成までの総時間・総コストを予測することも可能です。
EVMはプロジェクトマネジメントの標準的な手法をまとめた「PMBOK」でも進捗管理の基本的な方法論として紹介されています。
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